陰彫りが印象に残る、インド産黒御影石MUのお墓。多磨霊園にて

こんにちは。東京全域で、お墓のお仕事をさせていただいています石誠メモリアルサポートの松本です。多磨霊園にて、こだわりの図柄を彫刻したインド産黒御影石MUのお墓を建立させていただきましたので、ご紹介いたします!

 

【多磨霊園 建墓 石塔:インド産黒御影石MU 外柵:G688】

 

ホームページをご覧になってご相談くださったお客様です。多磨霊園でのお墓の新設をご希望でした。お墓のご希望を伺って、設計図を作成してご提案しました。

 

こちらがご提案した設計図です。まずお客様のご希望は、一般的なお墓のように正面に家名を彫るのではなく、お墓のどこかにお名前に由来した鳳凰や、海の風景を図案として採り入れたいということでした。石塔の形等は最初のご提案からほとんど変わっていませんが、敷石や外柵の羽目石の部分などに何度か修正を加えています。海を敷石に彫刻する案もあったのですが、カロートの前壁を落とし蓋として同じ黒御影石にし、そこへ海を彫刻することをご提案するととても気に入ってくださいました。3回目くらいのご提案でご納得いただき、ご依頼いただくことができました。

 

こちらが今回お墓を建てる墓地です。再募集で取得され、約4㎡の広さがあります。

 

まずは基礎工事のため、床掘をしたところです。

 

掘り下げたところに砕石を入れ、転圧をかけて地盤をしっかりと固めます。

 

鉄筋をくみ、型枠の中にコンクリートを流し込んで、しばらく養生したら基礎が完成です。

 

完成した基礎の上に、外柵を据え付けていきます。中央の土のままの部分はカロートの底にあたる部分です。

 

角の部分は、通常通り耐震ボンドだけでなくL字の耐震金具も使用してしっかりと留めます。写真は、カロートの外側部分です。

 

カロートが完成しました。黄色いテープは石貼りをしたところにきれいに目地を打つための養生テープです。

 

耐震施工で石塔を据え付けたら完成です!

 

お名前にちなんだ図柄の鳳凰は、お客様が原画を持ってきてくださり、それを弊社で陰彫りできるように改めて図案を起こしました。とても細かい図柄ですが、彫刻がよく映える黒御影石なので、くっきりとして活き活きした鳳凰です。図柄の利用について、著作権等は大丈夫かな…?と思ってお客様にご確認すると、実はお客様は著作権等に係るお仕事をされていて、「全く問題ないですよ」と太鼓判をいただきました。

 

海の図柄も同じようにお客様がお持ちくださったものです。こちらもとても細かい図柄ですが、こんなにきれいに仕上がるとは・・・! 担当してくれた職人さんの技に本当に感謝です。写真でも、奥にある富士山までとてもきれいに見えていますね^^

周りは全面石貼りですので、ごみをサッと掃いたり、泥などがついても水で流したりして簡単にきれいにすることができます。見た目がきれいなだけでなく、メンテナンスもしやすい、お参りのしやすいお墓となりました。

 

お客様にはとても喜んでいただけました。ご家族様も仕上がりを気に入って下さって、皆様笑顔のお写真も掲載許可をいただきました。ありがとうございます^^ とても素敵なお墓に仕上がって、私も大変うれしく思っております。皆様で大切に、末永くお参りいただけますと幸いです。

今回は、こだわりの図柄を陰彫りで施したお墓でした。これまでにも陰彫りのお墓は何度もお作りしたことがありますが、これだけきれいな仕上がりは私も初めてではないかと思うほどとても素晴らしい出来栄えで、深く印象に残っています。また、お名前に由来した図柄を彫刻する、ということも初めての経験で、「こういう在り方もあるんだなあ」と新鮮な驚きもありましたし、普段は気を遣う、著作権等に関する確認は専門分野とされているお客様に確認していただけたこともあって安心して取り組むことができ、初めて経験すること・勉強になることをたくさんいただいたお仕事でした。ありがとうございました。

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