多磨霊園にてシンプルな洋型墓を建立。カンボジアOW-1、4㎡クラス

東京全域でお墓のお仕事をさせていただいております、石誠メモリアルサポートの松本です。多磨霊園にて、カンボジアOW-1を使用した4㎡クラスの洋型墓を建立させていただきました!

多磨霊園 新規建墓  4㎡クラス オール カンボジア白(OW-1)

昨年の多磨霊園の募集で当選されたお客様から、お墓の建立をご相談いただきました。10月頃にお話をいただいたのですが、「なんとか1月に納骨できないか」というご相談で、納期を優先してのお墓作りでした。

こちらが取得された墓地です。4㎡の広さがあります。多磨霊園では6月に募集があり、抽選が9月に行われます。墓地の費用を支払って権利が確定するのが12月ですので、1月に完成・ご納骨をするためには使用許可が出てすぐに工事に入る必要があります。想定で進みながら、確定したらすぐに動くという形で進めました。

ご提案図

ご希望を伺ってご提案した図面です。形はシンプルでオーソドックスなデザイン、石は白系のものを使い、ご予算内に抑えたいというご希望もありました。このあと、納骨室の前蓋石は白御影石に変更しています。納期のためにも彫刻はシンプルにしましたが、踏み石にご希望のデザインをブラストすることなども採り入れて、納期を優先しつつもできる限りご希望を叶えられるようにしました。

 

工事が始まりました。基礎工事のため、床堀をしています。

 

砕石を入れて転圧し、しっかり地固めします。近年多磨霊園で貸し付けが行われている墓地は返還墓地なので、少し地面が柔らかいため、地固めはしっかりと行います。

 

木枠を組んで配筋し、コンクリートを打つ準備をしました。

 

コンクリートを流し込み、表面をきれいにならして養生します。中央の木枠は土残しになるところで、コンクリートを打たずに仕上げます。

 

基礎が完成しました。石の据え付けに入ります。

 

外柵を設置しています。角の部分は耐震ボンドとL字金具を併用して固定します。

 

石貼りをして仕上げるところは砕石を入れます。中央が納骨室です。ここに総御影石造りのカロートを設置します。たくさんのお骨壺が納められるようにしてほしいというご希望で、大きめの納骨室を設計しました。

 

お墓の両脇と手前のお参り部分に石貼りをして、お墓本体を据え付け、香炉や花立等を置いたら完成です。使用した石はカンボジア産のOW-1という白御影石です。石見本で見ると模様があるように感じますが、仕上がりを見ると少し青味も感じる白さがきれいな石で、清潔感があります。近年人気のある石のひとつです。

 

シンプルな洋型墓石です。全面石貼りで、雑草取り等のわずらわしさのない、お手入れのしやすい形をご希望でした。たくさんご納骨ができる、将来も安心のお墓です。入口の踏み石にはご希望の植物の葉をブラストしてあしらい、ワンポイントになっています。

 

棹石側面は建立年月と建立者の方のお名前を彫刻しています。今回は墓誌は別途設けず、棹石の背面に亡くなった方のお名前、亡くなられた年月日、ご年齢を彫刻しています。

 

門柱の大柱は、物を置いたり腰掛けたりできるような設計になっています。外柵は、左右と後方に水抜きのスリットを設けました。大雨でもお墓の周りに水が溜まらず、ごみや落ち葉と一緒に水が流れていく仕様です。

 

ご希望の日までにお墓が完成し、無事ご納骨の日を迎えました。お客様は「想像以上でした!」ととても喜んでくださいました^^ 納期やご予算面のこともあって「シンプルでいい」とはおっしゃっていたものの、そのために粗末な造りにするのではなく、その条件の中でもご満足いただけるように精一杯のお墓作りをさせていただきました。その結果、「本当に立派で満足いくお墓になりました」ととても喜んでいただくことができ、私自身もとても嬉しく思っております。お墓の建立にあたり、弊社にお声かけいただきましてありがとうございました。どうぞこれからも末永くよろしくお願いいたします。