都立多磨霊園にて、インド産黒御影石M10とインド産MD5のお墓を建立。石塔幅2尺3寸、立体的な羽目石のデザインで、存在感のあるお墓

こんにちは。東京全域で、お墓のお仕事をさせていただいています石誠メモリアルサポートの松本です。都立多磨霊園にて、インド産黒御影石M10とインド産MD5のお墓を建立させていただきましたので、ご紹介いたします。

 

多磨霊園 新規建墓

石塔/墓誌:インド産黒御影石M10 外柵/カロート:インド産MD5(アーバングレイ)

 

ホームページをご覧になったお客様からお電話でお問い合わせいただきました。新しく多磨霊園の抽選に当選し、そこへお墓を建てるということで色々とご検討されていました。現地でお会いしてお話しを伺うことになりました。

 

こちらが今回お客様が取得された墓地です。16㎡の広い墓地が返還され、4分割して1区画約4㎡としています。お隣には、16㎡の広いお墓がありました。ご希望としては、お隣の大きなお墓と並んでも見劣りしないような、立派なお墓にしたいです!ということでした。

霊園内の弊社の施工例をごらんいただいたり、図面を見ていただいたりしながら、ご希望の立派なお墓になるように何度もお打ちあわせを重ねました。

 

ご要望を伺って調整を重ねました。こちらは、3回目くらいにご提案した図面です。

 

こちらはカラー図面です。使用する石については当初、石塔と墓誌に使用する石を、インド産MUという真っ黒に近い色味の黒御影石でご提案しましたが、最終的には、お客様がご自身でインド産黒御影石M10の方をお選びになりました。MUのように真っ黒ではなく少し模様があり、同じ黒御影石でも少し色合いの違う石です。外柵とカロートの石は、インド産MD5(アーバングレイ)をご提案のまま採用いただきました。

 

工事に入りました。まずは基礎工事をします。今回のように一度お墓が建っていた返還墓地は、もともとあったお墓の基礎などを掘り起こしているため、少し柔らかい状態です。床掘りをしたあと砕石を入れ転圧してしっかり念入りに地盤を固めます。その後鉄筋を組んでコンクリートを流し込みました。養生して基礎が完成します。

養生後、耐震施工でお墓を据え付けて完成となります。

 

完成しました!

通常の洋型墓石よりも少し幅を広めに設計した堂々としたたたずまいのお墓と、左右と後方の外柵羽目石の波打つようなデザインで手前から奥へ立体感を持たせ、一目置くような存在感のあるお墓に仕上げました。

 

通常の洋型墓石の棹石の幅は2尺(60cm)ですが、こちらは2尺3寸(70cm弱)あり、重厚感があります。棹石と墓誌、香炉の天面は、丸みのある柔らかいフォルムで統一しました。花立ても、手前に少し膨らませて柔らかさを出しました。

花筒には青いビニール袋をかけています。お客様が最初にお参りされるまで、雨水などが入らないように包んでいます。

 

敷石には、サンドブラスト加工で桜吹雪を施しました。すべり止めの効果もあります。「桜で天の川を作りたい」というお客様のお声から始まって以来、当店ではよくお選びいただいている施工です。泥なども溜まりにくく、今回使用したアーバングレイのような色合いの石であれば、こんな晴れた日は桜の花びらが映えてとてもきれいです^^

 

完成したお墓には、「大きなお墓にもまったく引けをとらない、立派なお墓になりました!」ととても喜んでいただけました。皆さんにっこり笑顔で一緒に記念撮影です^^ ご満足いただけるお墓になり、何よりうれしく思います。

今回は、お客様のご希望で墓地に対して通常より幅を広くしたお墓でした。私も長くこの仕事に携わり、様々なお墓作りに立ち会って、たくさんの経験や知識を身につけてきました。経験や知識はお客様にご提案をする上では大切なものではありますが、統計的なことや経験などに頼りがちになり、どうしても固定概念のようなものを持ってしまうところもあります。今回、4㎡クラスの墓地に2尺3寸のお墓というケースは私自身あまり経験がありませんでしたので、「少し大きいかな?」と思っていましたが、結果的にはとてもバランスの良いお墓に仕上がり、お客様のご要望も叶えることができました。お客様が「こうしたい!」というご希望を尊重し、それを叶えるためにチャレンジすることで、今回のように新しい発見があり、次につながる経験を得ることができました。そうした機会を与えてくださったお客様には、改めて感謝です。

今後も、経験や技術を活かしながらも、お客様のお話しに丁寧に耳を傾けて、よりご満足いただけるお墓作りのお手伝いをしていきたいと思います

 

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