「円相」を彫刻した、インド産マハマブルーとスリランカのお墓。都立小平霊園小型芝生墓地にて

こんにちは。東京全域で、お墓のお仕事をさせていただいています石誠メモリアルサポートの松本です。都立小平霊園の小型芝生墓地に建立させていただいた、円相を彫刻した自然石風のお墓をご紹介いたします。

 

小平霊園 小型芝生墓地 竿:インド産マハマブルー 台:スリランカ(アンドロメダ)

 

ホームページをご覧になったお客様からお墓建立のご相談をいただきました。奥様を亡くされたご主人様と、そのお嬢様3人、皆様で当店までお越しくださいました。墓地をお持ちの小平霊園からは車で30分ほどかかりますが、お嬢様のお一人は、このためにわざわざ海外からこちらへ帰ってお越しくださったということでした。

お墓については、「こんな感じのお墓にしたい」というイメージ画像を、お嬢様がインターネットから拾ってこられていました。自然石風のお墓で、それを参考にしながら、ご希望を叶えつつ、小平霊園のお墓の規定に合うように落とし込んでいきました。

 

こちらが完成したお墓です。霊園の規定に合わせながらも、ご希望の自然石風のお墓に仕上げました。

棹石のブルーがかった石はインド産のマハマブルーという石で、台座の石と花立は同じインド産のスリランカ(アンドロメダ)という石です。マハマブルーは、青と赤が微妙に混ざり合ったような神秘的な色合いの石です。できれば青味の多い方がよいというご希望で、可能な限り青味の強い石を選びました。一方スリランカはこれ以上ないというくらい白い御影石で、以前取り扱ったことがあり、ご提案いたしました。

 

正面には「円相」を彫刻しています。当初からご希望がありました。「円相」は、禅宗における書画の一つで、円をこのように一筆で書き上げたものです。

こちらの墓地はこのお墓の真下にカロートがあり、ご納骨の際はお墓ごと持ち上げて開ける仕組みになっています。

 

お墓の背面です。棹石の背面には、建立年月日と建立者の方のお名前を彫っています。台座には、左からご戒名、亡くなられた年月日、ご生前のお名前、ご年齢を記しています。

 

区画内でも珍しく、独特なデザイン、あまり見られない石を使用したお墓には、「うちのお墓がすぐに分かるね!」と喜んでいただけました。娘さんたちが、お父様を中心にしてお母様のために案を出し合い、皆様で作り上げたお墓というだけあって、ご満足いただけたようでした。私にとっては、初めて使用する石の組み合わせや、霊園の規定内で自然石風のお墓に仕上げるという難題で苦労したところもありましたが、その甲斐あって喜んでいただけてよかったと思っております。お母様にも喜んでいただけているのではないでしょうか?皆様で仲良く、末永くお参りいただけますと幸いです。