老朽化が進んだ大谷石の外柵のリフォーム、石塔のクリーニング等。多磨霊園にて

こんにちは。東京全域で、お墓のお仕事をさせていただいています石誠メモリアルサポートの松本です。多磨霊園4㎡墓地にて、老朽化が進んだ大谷石の外柵のリフォーム、石塔のクリーニングをさせていただきましたので、ご紹介いたします。

 

多磨霊園4㎡クラス　外柵リフォーム　湖南623

 

ホームページをご覧になったお客様からお問い合わせいただきました。お墓の外柵が古くなっていることを悩まれていました。

 

こちらがご相談のお墓です。お客様は県外に住まわれているのでなかなかお参りに寄れないということで、お墓の様子を心配しておられました。和型の石塔に、昔よく建てられていた大谷石の外柵のお墓です。なかなかお越しになれないながらもきれいにされていました。お客様のご希望は、大谷石の外柵は老朽化が進んでいるので刷新すること、御影石で建てられた石塔の方はしっかりしているのでそのままで、黒ズミなどをとってきれいにしたいということでした。

 

ご希望を伺ってご提案した図面です。石塔はそのままで黒ズミをとってきれいにし、花立は穴を開けて落とし込みタイプにします。外柵は、湖南623という白御影石で刷新して、納骨室も作り直すことになりました。ご了承いただいて工事に取り掛かりました。

工事としては、一度お墓をすべて取り外してから基礎工事から開始しました。納骨室の作成、新しい外柵の据え付けなどを行って、石塔を据え直してお墓の黒ズミ除去等の作業に入ります。

 

お墓の台座部分です。きれいにされていますが、建てられて年月が経っていますので、よく見ると所々黒ズミが見られました。長い間にたまった水垢やカビなどの汚れです。少しずつ丁寧にこすり洗いなどで落としていきます。

 

まずはお墓専用の洗剤を使用して汚れを浮かせてから、必要に応じて機械も使用して落とします。

 

かなり真っ黒になっているしつこい水垢には、セラミックの水垢取りを使用しました。石を傷つけないように、丁寧に作業します。

 

ずいぶん汚れが落ちてきました。年月の経ったお墓なので、きれいに取りきることが難しいですが、できる限りきれいにしていきます。

 

石の継ぎ目のあたり、角の部分は水が溜まりやすいので、水垢も付きやすい場所ですが、かなりきれいになりました。

 

ここまできれいにすれば、新しく作成した外柵と比べても大きな違和感なく仕上がります。汚れを落としたら目地を入れ直して完成です。

 

作業完了しました。お墓本体はそのままですが、一番下の芝台のみ、新しい外柵と調和するように新しくしました。香炉も新しいものに交換、花立は落とし込み式に加工しました。

 

外柵は、スッキリしつつも細部に曲線を取り入れたデザインです。ホームページをくまなくご覧くださっていて、「このイメージがいい」と具体的におっしゃっていただけましたので、その形を踏襲してご提案しました。全面コンクリートを打って石貼りをしていますので、草取りの手間もなくなりました。石貼り仕上げは、ごみや落ち葉もほうきで掃いてきれいにすることができますし、泥なども水でサッと流すことができます。見た目にもきれいで、管理しやすいお墓になりました。

 

お墓の後方です。塔婆立ても新しくなりました。お墓の右側面にはたくさんのご戒名が彫られています。すべての方のお名前が入れられるように、一度削り落として再彫刻しました。

 

ご納骨日のようすです。お客様には、「想像以上に良いお墓になった」と大変喜んでいただけました。外柵や納骨室は丈夫な御影石製になってこれからも安心してお参りいただけます。お墓本体はきれいになっただけでなく、落としこみ式でお水の交換が楽になった花立や、屋根付きの香炉など、ちょっとしたことですがお参りが楽になっています。また、これまでのように草取りや樹木のお手入れをする必要もなくなりました。なかなかお参りにお越しになれないことで、お墓が汚れていないか、荒れていないかと心配されていたことと思いますが、これからはお参り時のお掃除もずいぶん楽になります。これからもどうぞ末永く、これまで通り大切にお参りいただけますと嬉しく思います。遠方にお住まいのお客様にはなにかとご心配なこともあるかと思いますので、なにかございましたらいつでもご連絡くださいませ。